【レポート】全天周映像作品『HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-』観てきました


画像提供: (C)ライブ (C)HAYABUSA2製作委員会

 2014年7月14日(月)に多摩六都科学館で、
全天周映像作品『HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-』
のリリース試写会が行われました。この作品は、2014年冬季に打上げが予定されている、小惑星探査機「はやぶさ2」を取り上げたプラネタリウムドーム作品となります。
 7月11日の岡山県ライフパーク倉敷科学センターを皮切りに、7月19日からは、新潟県立自然科学館、山梨県立科学館、相模原市立博物館で上映が開始されます。



試写会は、多摩六都科学館で行われました。2012年にリニューアルされた
直径27.5mのドームに4Kプロジェクタ4台で投映されました。

 ストーリーは実際の小惑星探査機「はやぶさ2」が旅立つ前と言うこともあり、2010年探査機「はやぶさ」の帰還から始まり、「はやぶさ」の成果、「はやぶさ2」ミッションの計画決定までの道のり。そして、はやぶさ2の機能と探査ミッションの内容が、詳細なビジュアルと共に分かり易く描かれています。


小惑星探査機「はやぶさ」の帰還より、ミッションが始まる。
画像提供: (C)ライブ (C)HAYABUSA2製作委員会


「はやぶさ2」のミッション機器に関しても迫力のビジュアルで紹介
画像提供: (C)ライブ (C)HAYABUSA2製作委員会

 前作『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH -』で、ドームに映し出されたのは「はやぶさ」と地球、太陽と小惑星イトカワ、M-Vロケットぐらいでしたが、今回は実写撮影も行われ、「はやぶさ2」計画を実施する多くの関係者の努力や、全国のファンの声援、人の意志が強く感じ取れる内容となっています。
 後半には、「はやぶさ2」を宇宙まで送り出すロケットについても取り上げられ、日本のロケット系譜が紹介されています。上坂監督自身も、昨年のイプシロンロケットと今年のH-IIAロケットと2回の打上げを実際に現場で観た事で、地球の重力に打ち勝ち、宇宙へ旅立つロケットの力強さのイメージを深めていったそうです。



今回はH-IIAロケットで、再び宇宙へ
画像提供: (C)ライブ (C)HAYABUSA2製作委員会

画像提供: (C)ライブ (C)HAYABUSA2製作委員会

 H-IIAロケットによる「はやぶさ2」の打上げシーンでも、CGの大きな特徴である「自分達が直接行けない、入れない所を補って見せてくれる」視点を沢山描き出してくれています。そして、実際に「はやぶさ2」が目的地である小惑星1999JU3に到着する時には、この作品が補ってくれたイメージを書き換えるような、新たな小惑星の「未知の映像や知見」を届けてくれることでしょう。


探査目標の小惑星1999JU3 詳細はまだ未知である。
画像提供: (C)ライブ (C)HAYABUSA2製作委員会

『HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-』は、「はやぶさ2」ミッションの内容を上映時間36分で伝えてくれる最良の作品です。打上げ前の探査機にこれほどの作品が出来上がることは、本当に驚愕する事です。

 こんなエピソードがあります。
 前作『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH -』でも実際の小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還前から上映されており、正に帰還に忙しくなる前の時期に、イオンエンジンの担当者が作品を視聴しています。多くの観客がラストのはやぶさ帰還シーンで涙ぐんでいる中、一人ものすごく真剣な表情でドームを後にしています。「…帰還シーンが鮮明に描かれている。これは、絶対に戻さねば」と相当に鼓舞されたそうです。
 今作でも、上坂監督は、全国のファンや、探査機関係者へのエールとなって欲しいと述べています。はやぶさ2ミッションは、立案当時から目標とする小惑星へ向かうための時間制限と予算決定等で、計画執行まで色々な苦心がありました。今現在も、2014年冬期の打上げタイミングに合わせるため、探査機「はやぶさ2」実機のパーツを試験し、エンジニア達が組み立て、調整を連日行っている最中です。

 2014年冬季の打上げに合わせて、上映するプラネタリウム会場も増えていくそうですので、観られた方は、是非感想を「はやぶさ2」担当者さんにも届けてみてはいかがでしょうか。Twitterでは @haya2_jaxa となります。
 もちろんお返事は帰ってこないと思いますが、きっと読んでくれるはずで、それが探査計画へのエールにもなるでしょう。

『HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-』、2014年冬季に予定されている「はやぶさ2」の打上げ前に是非ご覧下さい。そうすれば、探査計画のゴール。地球帰還の2020年まで、きっと長く楽しめる事でしょう。( NVS @kimi_lica

ーあらすじー
 「はやぶさの姿に、想いを重ねた沢山の人たちがいた。」
 はやぶさを引き継ぐはやぶさ2ミッションは、幾度となく先送りされ、一時は実現不可能なところまで追い詰められていました。しかし、はやぶさ2を応援する多くの人の声が日本中から集まり、ミッションは、実現に向けて大きく動き出します。より大きな推力を持つイオンエンジン、沢山のデータを送信出来るKaバンドアンテナ、小惑星表面を探査する3機のミネルバ2とMASCOT、そして人工的にクレーターを作るインパクタ装置。はやぶさ2の機体を紹介しながら、ミッションの詳細に迫ります。そして2014年末、いよいよはやぶさ2はロケットの力を借りて、宇宙に旅立っていきます。再び彼の新しい旅が始まるのです。

HAYABUSA2製作委員会


■上映情報
上映中
 岡山県  ライフパーク倉敷科学センター
7月19日〜
 新潟県  新潟県立自然科学館
 山梨県  山梨県立科学館
 神奈川県 相模原市立博物館

前作 HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 帰還バージョンのBD,DVDはこちら

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